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ラクダのようになれ

ジョードプルから西に約250キロ。
砂漠の町「ジャイサルメール」にやって来た。

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ここから2日間、砂漠の旅に出る。

早朝からジープに乗って町外れまで、
そこからラクダに乗り換えて砂漠地帯をひたすら歩く。

途中、ガイドのマリアが自炊してくれる。
慣れた手つきで火を起こし、手際よく昼食が出来上がる。
カレーも食後のチャイも美味しかった。

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長めの休憩の後、再び歩くこと約3時間。
何とか日没前に美しい砂丘に到着した。

早速、ラクダを降りて散策する。

砂を渡る風の中、ただ独り立っていると、
まるで別の惑星に来たような錯覚を起こす。

頭の中を強制的に白紙にされる。
絡まっている物がピンと伸ばされるように、
強引に心を揺さぶられた。

しばらくして、地平線に大きな太陽が沈んでいった。
赤く沈み込んでいく砂丘は、頼りない幻のように見えた。

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暗くなって来たので、マリアのところに戻ると、
彼はすでに夕食を作り始めてくれていた。

手伝いながら話を聞くと、
パキスタンとの国境まで20キロの所まで来ているらしい。
国境は物騒なのでこれ以上は近づきたくないと言う。
もちろん。僕も拉致られるのは御免なので、承知する。

食事の後、マリアが気を利かせてビールを用意してくれた。
さすがに別料金だったが、久々の贅沢を堪能した。

その日は砂丘の上、満天の空の下で野宿する。

気温は一気に下がり、夜の砂漠は別世界とかす。
寝袋とブランケットにくるまって星空を見ていたら、
いつの間にか眠りに落ちた。

翌日は日の出とともに起床。

朝食とチャイを貰い、後ろ髪を引かれる思いで砂丘を後にし、
再び何もない荒野をひたすら歩き、夕方近くに町に戻った。

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重い荷物と僕を背負って。
灼熱の太陽の下も、極寒の月明かりの中も。
文句も言わず、ただ黙々と歩く。

「ラクダのようになれ」

そう自分に言いたくなった。

天に伸びる手

アウランガーバードからバスを乗り継ぎ丸一日。
ブルーシティーと呼ばれるジョードプルに到着。
インド4都市目だが、今の所ここが一番好きだ。

丘の上に城壁に囲まれた城がそびえ、
その周りを青で統一された町が取り囲む。
何だかすごく可愛らしい景色だ。見ているだけでワクワクする。

人懐こい子供と大人がたくさんいて、毎日まったく飽きん。
一日一日、心が丸くなって行くようだ。

旅に出て二ヶ月半。
心の穴はどんどん埋まって行くのに、
右の奥歯に開いた穴はどんどん深くなって行く・・・。

・・・そう。虫歯なんですよ僕。
タイに戻った頃から気が付いてはいたんです。

ただほら、
雨風にさらされて風化した遺跡とか、
いっぱい見て来たじゃない?
だから僕の右奥歯も、こう自然に風化したのかなって。
そう信じたかった。
出来ればそうであって欲しかったんだよね。

でもダメでした。そろそろ限界です。
正直、治療が怖かっただけなんだ。

痛いの嫌だから、とりあえず放置しておこうみたいな。
「フラれて気まずくなるくらいなら、このままの関係でいたいよ」
みたいな感じで。

でも最近、硬い物とか噛めないんですね。
・・・痛み出したんです。

マズイよ!!
このままじゃナンすら噛み切れねぇよ!!
僕の食事の楽しみを返してよ!!

という事で、意を決して歯医者様に告白、いや診察に。

衛生状況も設備も悪いインドでの治療は怖かったけど、
なるべく綺麗そうな歯医者を探して。やっと見つけました。

待合室に牛さんがくつろいで居るのを除けば、
一番まともそうな所を。

恐る恐る中に入り、
余計な事はしないでいいから、この右奥歯だけを治して欲しい。
ジェスチャーを交え必死に伝える。

お医者様にうながされて、治療ベットに横になる。
「キーーーーン」という音と伴に削られる右奥歯。

・・・っい・・・痛いです・・・!!

はい、手を挙げます!!

「痛かったら挙げてください。」
なんて一言も言ってないのは知ってるよ!!
でも挙げます!!痛いから右手を挙げます!!

だから御覧なさい!!
ほら早く御覧なさいって!!
とりあえずその治療の手を休めて!!
天に向け真っ直ぐに伸びた、この手を御覧なさい!!

そんな僕の願いは無視され、3分程削られる。
その後、大きくなった穴に詰め物をして治療は終了。

治療後の口内の味と匂いは、
日本の歯医者のそれと同じだったので、少し安心した。
治療費も300Rs(約600円)となかなか良心的だった。

そしてめでたく、再び硬い物も噛めるようになり。
食の喜びを取り戻しました。・・・ありがとう、お医者様。

バザールから見る城
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ブルーシティー
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どこまでもブルーシティー
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朝日を待つ町
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朝日
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朝日を浴びる人
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スパイシーポークの限界

やっと書けたー。

石鹸でいくら洗っても手からカレーの匂いが取れない。
そう。スパイシーポークです。

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21日夜、インドはムンバイに入った。日本との時差はマイナス3時間半。
空から見るムンバイの夜景はすごく綺麗で、
僕のテンションを上げてくれた。

飛行機を降り、とりあえず空港からタクシーにて、
アジアの星と呼ばれるタージマハルホテルに。
さすがですね。ものすごく立派。

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もちろん豚が泊まれるような値段設定ではないので、
変質者のように、近くを歩き回って写真を撮っただけ(ハァハァ言いながら)。

結局、そこから10M程離れた一泊300円のドミトリーに泊まることに。

22日は市内をふらつく。
テロがあった影響か、ライフルを持った警察官はたくさん見かけたけど。
町は思ったより穏やかで、親切な人達に助けられた。

でもムンバイは物価も高いし、
見たいものはタージホテルとインド門くらいだったので、
翌日の夜行列車で移動することに。

電車に乗り込み約7時間後、
350キロ程東に走ったアウランガーバードに到着。
インドで絶対見たい物の一つ「エローラ石窟寺院」への観光基地だ。

エローラ石窟寺院は756年に岩盤を削り始め、
日の出から日没まで毎日毎日、
カナヅチとノミだけを使い、一世紀以上もかけて完成した。
まさに人の手によって削りだされた怪物だ。


バスに揺られて一時間。目を疑う。
小高い丘に無数の模様が描かれている様に見えた。

近づいて行くと、精密に削り出された建築物である事が解る。
信じられない程でかい。
中に入るといくつもの部屋があり、細かな彫刻が施されている。

・・・人間に限界は無いのだろうか。
僕の思っていた限界を軽く飛び越えた怪物が、そこには在った。

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想像してみる。
最初に削り始めた人々は、自分の一生をかけても完成しないこの偉業に、
限界を見据え、諦めを感じていただろうか? ・・・答えは否だろう。

その子供も孫もまた完成だけを願い、カナヅチとノミを手に、
この地に通ったのだろう。来る日も来る日も。

何もせずに限界を見据える自分が、恐ろしく小さく見えた。
確実に。
有限が揺らいで、無限に変わった。


「デカン高原に登る」
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「インドの人」
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豚、インドに行く

うわーーい!!暇だぁ!!
バンコクさすがに飽きてきました。

生活習慣もなんとなく本来の俺らしく、
と言うか本来の豚らしく、
ニートらしさを取り戻しつつあります・・・。

・・・あかん!!
「飛べない豚はただの豚」
と言うことで、明日インドに飛びます。


インドはよく「人間の森」と喩えられる。
木に触れることなく森を抜けることが出来ないように、
人の出会わずにインドを抜けることは出来ない。

安易な考えかも知れないが、すごく楽しみだ。

たくさんの人に会うんだろう。
神のような人間から、欲望の塊のような人間まで。
時に感謝し、時に恨むことも有るだろう。

警戒し過ぎず、気を許し過ぎず、リアルな感覚で。
色んな刺激、色んな感情を求めたい・・・(豚なりに)


イスラム教・ヒンドゥー教、双方から派生した多種多様な宗教。
仏教発祥の地でもあるインド。

僕は無宗教である。
お盆になれば墓参りをして、神社に願掛けもするし、
たくさんのお守りも持ってるけど。
特定の信仰がある訳ではない。

だからこそインドの持つ多様な宗教観に興味が有る。
彼らの価値観や世界観に素直に尊敬と興味を持てる。

それは信念の無い身勝手なのかもしれないが、
ある意味すごく素敵なことなのかも知れない。


「寒さと暑さと飢えと渇きと

 風と太陽とヘビとアブと

 それら全てに打ち勝って

 サイの角のようにただ独り進め」

ブッタの言葉より
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